こうした願いにお答えします。
この記事では、ジブリ作品にメッセージ性を添えつつ、すべて一覧にしてみました。
この記事に向いている人
- ジブリ作品を一覧にしてほしい
- どんな作品があるのか興味がある
- 各作品のメッセージ性が知りたい
- 週末に見るジブリ作品を探したい
それでは、さっそく見ていきましょう。
- 1 ジブリ作品のメッセージ性を全て紹介
- 1.1 風の谷のナウシカ【宮崎駿】
- 1.2 天空の城ラピュタ【宮崎駿】
- 1.3 となりのトトロ【宮崎駿】
- 1.4 火垂るの墓【高畑勲】
- 1.5 魔女の宅急便【宮崎駿】
- 1.6 おもひでぽろぽろ【高畑勲】
- 1.7 紅の豚【宮崎駿】
- 1.8 海がきこえる【望月智充】
- 1.9 平成狸合戦ぽんぽこ【高畑勲】
- 1.10 耳をすませば【宮崎駿】
- 1.11 もののけ姫【宮崎駿】
- 1.12 ホーホケキョ となりの山田くん【高畑 勲】
- 1.13 千と千尋の神隠し【宮崎駿】
- 1.14 ギブリーズepisode2【百瀬義行】
- 1.15 猫の恩返し【森田宏幸】
- 1.16 ハウルの動く城【宮崎駿】
- 1.17 ゲド戦記【宮崎吾朗】
- 1.18 崖の上のポニョ【宮崎駿】
- 1.19 借りぐらしのアリエッティ【米林宏昌】
- 1.20 コクリコ坂から【宮崎吾朗】
- 1.21 風立ちぬ【宮崎駿】
- 1.22 かぐや姫の物語【高畑勲】
- 1.23 思い出のマーニー【米林宏昌】
- 1.24 レッドタートル ある島の物語【マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット】
- 2 まとめ:ジブリ作品は世代によって感じ方が違う
ジブリ作品のメッセージ性を全て紹介
※ 年表順になっています。
風の谷のナウシカ【宮崎駿】
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「少女の愛が奇跡を呼んだ」
かつて人類は自然を征服し繁栄を極めた。
だが「火の七日間」と呼ばれる大戦争で、栄華を誇った産業文明は崩壊した。
それからおよそ1,000年、わずかに生き残った人類は、蟲(むし)と瘴気(しょうき)の森「腐海」に征服されようとしていた。
風に乗り、蟲と心を通わせ、自然とともに生きる少女ナウシカ。
人間同士の争いに巻き込まれながらも、たった一人の力で、この未来の地球を救うために立ち上がる。
あふれるやさしさに輝いたナウシカの愛と勇気・・・
日本のアニメーションを常にリードし続けてきた宮崎駿、高畑勲の二人による感動の名作!
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人が生きるためには自然との共存がテーマである。
- 自然は人間の争いに巻き込まれながらも生きている。人間はもっと自然を大切にしなくてはならない。
- 未来の地球を守るために一人一人が地球環境と平和に立ち上がる必要がある。
- 自然は何も悪くないし、むしろ悲しんでいる。
- ナウシカこそ現代の女性のようだ。
天空の城ラピュタ【宮崎駿】
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「ある日、少女が空から降ってきた・・・」
「ガリバー旅行記」の中で伝えられた空中の浮島ラピュタ帝国。
そこに秘められた謎の飛行石をめぐってくり広げられる波乱万丈の冒険活劇!
主人公は見習の機械工の少年パズーと帝国の血をひく少女シータ。
機械がまだ機械のたのしさを持っていた時代。
科学が必ずしも人を不幸にすることは決まっていないころ。
そこはまだ世界の主人公は人間だった・・・
引用元:天空の城ラピュタ(DVD裏面)
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 戦争を忘れてはいけないし、戦争は常にどこかで起きている。
- ラピュタ=核兵器だとしたら、現代に置き換えると…。
- ロボットが存在する時代がすぐそこまできている。人がどのように生きていくべきなのかを考えさせられる。
- 過ちだらけの大人よりも子供のほうが世界を救えるのではないかと思う。
- 海賊(=悪人)も人の心は必ず持っている。
となりのトトロ【宮崎駿】
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「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」
「そりゃスゴイ、お化け屋敷に住むのが父さんの夢だったんだ」と、こんなことを言うお父さんの娘が、小学六年生のサツキと四歳のメイ。
このふたりが、大きな袋にどんぐりをいっぱいつめた、たぬきのようでフクロウのようで、クマのような、へんないきものに会います。
ちょっと昔の森の中には、こんなへんないきものが、どうもいたらしいのです。
でもよおく探せば、まだきっといる。
見つからないのは、いないと思いこんでいるから。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 自然との共生について描かれている。
- 未だかつて見たことのない生物がきっとどこかで暮らしているというロマンがある。
- 子供の純粋さと成長がよく描かれていて、大人になってクリーンな心を取り戻せる。
- 子供のような純粋さと素直さがトトロを現し、信じることすらできない大人にはトトロが見えない。
- 子供にとって親の存在が如何に大きなものなのかが分かる。
火垂るの墓【高畑勲】
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「4歳と14歳で、生きようと思った」
昭和20年、神戸はB29の爆弾が降りそそぎ、あたり一面は焼け野原となった。
母を亡くした幼い兄妹、清太と節子。
誰の力も借りず、二人だけの生活を始まる。
つつましくも、笑い声が溢れる生活。
夏の夜の蛍は、精一杯生きようとした二人の命の輝きでもあった。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 容赦無く戦争の残酷さを感じさせる。
- 今の生活が何不自由ないことを実感する。
- 涙を流さずには見られない命の尊さを再認識する。
- インパクトはあるけれども忘れてはいけないことだし、事実から目を背いてはいけない。
- どんな時代でも人間の本質は変わらない。
魔女の宅急便【宮崎駿】
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「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」
魔女の子は13歳になると、一人前の魔女になるために、一年間の修行に出なければなりません。
黒猫ジジと連れだって、海辺の街コリコにやってきた13歳に魔女キキ。
初めて訪れた大都会で、様々な出来事や人々とのふれあいの中で、孤独や挫折を経験しながら成長してゆきます。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 世の中は自分が望むようにはなかなか進まない。
- 成長するということは大人になるための経験である。
- 素直な心を失うと自分の本当の強み(=魔法)がなくなってしまう。
- 情熱や信じることを取り戻せば、自分の強みが戻ってくる。
- 人は特別な力を持っていても、みんな経験することは同じ。目を背いて生きてはいけない。
おもひでぽろぽろ【高畑勲】
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「私はワタシと旅にでる。」
主人公は27才のOL、タエ子。
自分の生き方にどこか疑問を感じ始めていたある日、彼女は10日間の一人旅に出かけ、ふとしたきっかけで小学5年生の頃を思い出します。
その思い出を連れて訪れた山形で、田舎の自然とそこに生きる人々に触れ、タエ子は本当の自分を見つけはじめます。
懐かしい思い出や人々のふれあいの中で、大切なものをみつけてゆくタエ子の姿は、だれの心にもある思いと重なり、深い共感を呼びます。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 大人になると幼い頃の自分を思い出すことに共感する。
- 田舎の自然とそこに生きる人々に癒される。
- 本当の自分探しをしてみようと思う。
- どこか懐かしさを感じる。
- 昔を思い出して成長する姿は、今も昔も自分という1人に繋がっているんだと思わせてくれる。
紅の豚【宮崎駿】
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「カッコイイとは、こういうことさ。」
1920年代、アドリア海。
それはけっして「古き良き時代」などではなく、食い詰めた飛行機乗りは空賊となって暴れ回り、彼らを相手に賞金稼ぎは功を競った。
その中に、賞金稼ぎとして最も名を上げていた一匹の豚、ポルコ・ロッソ=紅の豚がいた。
ポルコをとりまく女性たち、空賊との戦い、宿命のライバル、そして全編を彩る空を飛ぶロマン。
そして、善人も悪党も、みな人生を楽しんでいる。
宮崎駿が愛する大空を舞台に描く、一大航空活劇!
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 自由を求める男のロマン。
- 女性設計士のかっこよさ。
- かっこいいとは、こういうこと。
- 本当の愛とはこれか。
- 人は見た目で判断することはできない。
- どんなに見た目を変えても、真の心は見抜かれてしまう。
- 情熱とはここまで人を惹きつけて人を巻き込むものなのか。
海がきこえる【望月智充】
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「高知・夏・17歳 ぼくと里伽子のプロローグ。」
東京の大学へ進学した杜崎拓は、吉祥寺の反対側ホームにある人影を見た。下りの列車に姿を消したその人影は確かに武藤里伽子に見えた。
高知へ帰省する飛行機の中で、拓の思いは、里伽子と出会ったあの2年前の夏へと戻っていた。
拓にとって里伽子は親友の片思いの相手という、ただそれだけの存在だった。
高校3年の修学旅行までは・・・。
氷室冴子は綴った極上の青春小説を、スタジオジブリが瑞々しい映像でアニメ化。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 出会いと物語は一期一会。
- 学生時代の青春は取り戻せる。
- 当時の悩みは今思うと大したことのなかったことに気づく。
- 男にはわからない女性の悩みがある。
- 後悔しないように学生生活を送ろう。
- 学生時代のあの子は今どうしているだろう。
平成狸合戦ぽんぽこ【高畑勲】
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「タヌキだってがんばってるんだよォ。」
棲む土地を失う危機に瀕したタヌキたちが、先祖伝来の化け学を再興して、人間どもに戦いを挑むが、さて、どうなることやら。
トホホ。
けなげでいじらしいけれど、そこはまぬけなタヌキたちなのです。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 自然破壊が深刻化している現在、自然と共存することも忘れてはいけない。
- 私たち同様、自然にもそこの暮らしがある。
- 動物も人間も生きるための行動をしている。生きることはどの世界でも同じこと。
- 人間以外だって必死である。
- 人間か、それ以外か。ではなく、人間も、それ以外も。
耳をすませば【宮崎駿】
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「好きなひとが、できました。」
月島雫は明るくて読書好きの中学3年生。
その雫が出会った少年は、中学を卒業したらイタリアに渡ってヴァイオリン職人の修行をしようと決意していた。
夢に向かって着実に歩く少年に心ひかれながら、将来も才能も、すべてがあいまいな自分に焦りを感じる雫・・・。
宮崎駿と近藤喜文のスタジオジブリのコンビが贈る<出会いと奇跡の物語>純粋に人に憧れ、人を恋することのできる大切さ、素晴らしさを描いた作品です。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 好きな人が頑張っている姿に刺激されて焦る気持ち。
- 青春の清々しい気分にさせられる。
- 将来への期待と不安、夢と現実、誰もが経験して大人になる。
- 最後の言葉は驚いたけど、若さ故の愛情表現なのかもしれない。
- 親が挑戦する姿や家族が協力し合う姿はお手本になる。
もののけ姫【宮崎駿】
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「生きろ。」
かつて、この国で神獣シシ神の首をめぐる、人間ともののけの戦いがあった。
惨劇の中で出会うアシタカと少女サン。
サンは人間の子でありながら、深い森に棲む獣に育てられた「もののけ姫」だった。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人間の欲は文明も自然も滅ぼす可能性がある。
- 生きることの意味を教えてくれる。
- 飯を食わねば戦はできぬ。いや、女の支えがなければ戦はできぬ。
- 人間と自然が共存すれば平和な世界になる。
- 自然の恐ろしさは、現実でも人間が敵うことはない。共存を意識する必要がある。
ホーホケキョ となりの山田くん【高畑 勲】
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「家内安全は、世界の願い。」
忘れものを届けに来ました。
このヘンな家族は、まだ日本にいるのです。たぶん。
まつ子さんにたかしさん、のぼるにののちゃん、そしてしげさん、忘れちゃいけないのが犬のポチ。
五人プラス一匹の超ぐうたら家族が織りなす笑いと涙と感動と、え〜と、あとなんだっけの毎日。
日本人なら、一億人に見に覚えのある、あるいは身につまされる話の数々。
ここは日本。でも、こんな家族がとなりにいて欲しい。
日本の巨匠高畑勲が世界中の家族に贈る、ホーホケキョ となりの山田くん。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 家内安全は世界の願い。
- 日常生活こそ幸せな家族の姿だと思い返す。
- 家族あるあるに共感する。
- 家庭の悩みを気にしなくなる。
- こんな家族が隣に住んでいたら楽しそう。
- こんな家庭が憧れるかも。
千と千尋の神隠し【宮崎駿】
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「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」
ありえない場所があった。ありえないことが起こった。
10歳の少女千尋の迷い込んだのは、人間が入ってはいけない世界。
驚きと不思議の町で千尋が知るのは、大きな無力感と・・小さな希望。
「働かせてくださいっ。」
眠っていた千尋の生きる力がしだいに呼び醒まされてゆく。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 自分の生まれた意味を思い出せ。
- 資本主義経済社会が作る洗脳からの脱却。
- 人間は必ず二面性を持っている。二面性を持たずして、この社会のシステムでは生きられない。
- 子供なら簡単に「変だ」とわかる事がわからない大人たちの姿を垣間見る。
- カオナシは資本主義経済が生み出した被害者なのか。
- 名前=生きている意味を奪うシステムは、現実世界でも起きている。
ギブリーズepisode2【百瀬義行】
スタジオギブリは、スタジオジブリをモデルにした架空のアニメ制作会社です。
そして、スタジオギブリで働くスタッフをギブリーズと読んでいます。
ごく一般人の暮らしの一部をテーマにした短編映画です。
スタジオギブリ著作権管理室課長を務める野中くんは38歳の独身男。
ギブリの出版部を仕切るキャリアウーマンのゆかりさん。
ギブリ制作部部長の奥ちゃん。
こうした個性豊かな面々がスタジオギブリを舞台に繰り広げる笑いあり、涙ありのオムニバス・ストーリー。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- リアルすぎて共感する。
- 独特な世界観がある。
- どこか癒される。
猫の恩返し【森田宏幸】
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「猫になっても、いいんじゃないッ?」
高校生のハルは普通の女の子。
車に轢かれそうになった猫を助けたが、その猫が猫の王子様だったため”恩返し”に猫の国に招待されることに。
「このまま、猫になってもいいかも・・・」と思った瞬間、ハルは徐々に猫の姿になっていき、一見天国に思えた猫の国の恐ろしさにはじめて気づくのだった・・・。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- ハルの成長がよく読み取れる。
- 自分らしく生きることを諦めてはいけない。
- 現実逃避を繰り返して行くと自分が自分でなくなってしまう。
- 猫に限らず恩返しは様々な形で現れる。すべての出来事がどこかで繋がっている。
- 理想としていた世界も現実世界では想い通りにいかない。
- 自分の時間を生きるように心がけよう。
ハウルの動く城【宮崎駿】
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「ふたりが暮らした。」
町を離れ荒地に向かう一人の少女。名前はソフィー。
年は18歳、だが、その姿形はまるで90才の老婆だった。
長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたソフィー。
だがそれは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。
ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵士にからまれる。
その窮地に救いの手をさしのべたのは通りすがりの美青年。
青年は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。
夢のような出来事に心奪われるソフィー。
しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。
このままではいられない!意を決して荷物をまとめて荒地を目指すソフィー。
夕暮れ迫る荒地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった・・・。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 本気で大切なものを見つけることが人生では大切なこと。
- 本当の自分の心を取り戻そう。
- すべてのキャラクターがそれぞれ違う心を持っている。現代にも厄介な人は多くいる。
- 心とどう付き合い、向き合ったらいいのかを考えさせられる。
- 本当に大切なことは外見よりも内面の美しさ。
- 心とは?を考えさせられる。
ゲド戦記【宮崎吾朗】
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「見えぬものこそ。」
<この作品のメッセージ性>
- 自分の心にある1番醜いものを知ることによって、より人として成長できる。
- 誰しもがもつ光と闇。
- 人それぞれが課題を抱えており、その改善に努めないと真の平和は訪れない。
- 地道な行動を1人1人が努められたら、平和な世界への足がかりとなる。
- 生きることの意味を知る。
- 楽になろうとすると必ず苦しくなっていく。
- 平凡に生活している人と目的を持って生活している人では輝いが違う。
崖の上のポニョ【宮崎駿】
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「生まれてきてよかった」
少年と少女、愛と責任、海と生命。
神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く、母と子の物語。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 各シーンで現れる「3」のもつ意味とは。
- 決心こそ人を別人にまで変える。
- 神経症と不安の時代に立ち向かう。
- 描かれていることはすべて現代を映し出している。
- 子供たちに「生まれてきてよかった」と思える世界を。
- ポニョが人間に変わりたいと思うほど、人間はまだまだ捨てたもんじゃない。
- 人間と自然の共存は避けることのできない事実。
借りぐらしのアリエッティ【米林宏昌】
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「人間に見られてはいけない。」
ぼくは、あの年の夏、母の育った古い屋敷で一週間だけ過ごした。
そこでぼくは、母の言っていた小人の少女に出会った・・・。
人間に見られてはいけない、それが床下の小人たちの掟だった。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人それぞれが生きる世界でハンデを持ちながら生きている。
- 自分が苦しいときも相手のことを考えて行動してしまうのが人間。
- 人それぞれ見えている世界が違うもの。
- 世界には自分と同じ考え方の人間は必ずいる。
- 人の欲望は人の生活を乱してしまう。
- 世界観が違うもの同士でも勇気や希望を分け与えられる。
- どんなこともきっと何かに繋がっていることを教えてくれる。
コクリコ坂から【宮崎吾朗】
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「上を向いて歩こう。」
太平洋戦争が終わって18年、日本は焼け跡から奇跡の復活を遂げた。
そして、高度経済成長が始まろうとしていた時代に、復活の象徴として、日本は東京オリンピックの開催を目前に控えていた。
人々は古いものはすべて壊し、新しいものだけが素晴らしいと信じていた。
煙突から吐き出される煙。道路をひしめく車の土埃。
人々でごった返す街。工事や建物の解体作業の騒音。
しかし、それでも海は青く、緑は輝き、空は広く、世界は希望に満ちてキラキラと輝いていた。
そんな時代に、横浜にあったある高校で、明治に建てられた由緒ある建物をめぐって、小さな紛争が起きていた。
古いけれど、歴史と思い出のつまった建物。それを取り壊すべきか、保存すべきか。
ある高校生の男女が、そんな事件の中で出会い、心を通わせ、助け合って行く。
ふたりが見出した日本の”明るい未来”とは、何だったのか。
16歳の海と17歳の俊と愛と友情を横糸に、建物をめぐる紛争を縦糸に、この物語は、まっすぐに生きる高校生たちの群像をさわやかに描いてゆく。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 若者の中には古き良きものは残そうという意思がある。
- 古き良きものはこれからの時代にも必要だから、守らなければならない。
- 家事をすることが必ずしも親ではなく、昔は子も家事をするのが当たり前だった。
- 思いは必ず誰かの元に届き、前進させてくれる。
- 昔と今を比較すると、今は別世界となってしまった。
- 過去の記憶や記録は、人が生きた証拠であり宝。
- 世の中にある多くの情報には、必ず真実は1つしかない。
風立ちぬ【宮崎駿】
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「生きねば。」
かつて、日本で戦争があった。
大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大地震と、まことに生きるのに辛い時代だった。
そして、日本は戦争へ突入していった。
当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?
イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。
この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く・・・。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- エンジニアにはたまらなくロマンを感じる。
- 妻や夫への愛が強くなる。
- 人生はどこで運命が結びつくのかわからない。
- 見知らぬ人でもヒントを与えてくれることがある。真摯さと素直さは人を成長させる。
- 優先したいことはあっても、人生は常に二者択一の中で進んでいる。1番は自分を信じること。
- 失敗が良いものを生み出し人を成長させる。最初から成功する人なんていない。
- 生きることは自分だけのためではない。生きることにはたくさんの意味がある。
かぐや姫の物語【高畑勲】
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「姫の犯した罪と罰。」
この地で、ひとりの女性が生きた。
笑い、泣き、喜び、怒り、その短い生の一瞬一瞬にいのちの輝きを求めて。
数ある星の中から、彼女はなぜ地球を選んだのか。
この地で何を思い、なぜ月へ去らねばならなかったのか。
姫が犯した罪とは、その罰とはいったい何だったのか。
日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された人間・かぐや姫の真実の物語。
ジブリヒロイン史上、最高の”絶世の美女”が誕生。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人の欲深さがよく伺える。
- 大人の考えで子供の未来を変えてはならない。
- 短い一生の中で命の輝きを求めようと感じる。
- いくら特別でも笑い、泣き、喜び、怒りはみんな共通のもの。
- 数ある星の中から地球が選ばれたのには必ず理由がある。
- 特別な人間ほど障害物が多く生きづらいのかもしれない。
- 誰しも思い出せない記憶を持っているのかもしれない。
思い出のマーニー【米林宏昌】
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「あなたのことが大すき。」
この世には目に見えない魔法の輪がある。
海辺の村の誰も住んでいない湿っ地屋敷。
心を閉ざした少女・杏奈の前に現れたのは、青い窓に閉じ込められた金髪の少女・マーニーだった。
「わたしたちのことは秘密よ、永久に。」
杏奈の身に次々と起こる不思議な出来事。
時を超えた舞踏会。告白の森。崖の上のサイロの夜。
ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、杏奈は思いがけない”まるごとの愛”に包まれていく。
あの入江で、わたしはあなたを待っている。永遠に。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人は何かのきっかけで変われる。一歩前に踏み込む勇気を持とう。
- 自分を過小評価しすぎてはならない。
- 苦しんでいるのは自分だけではない。
- 幸せそうに見える人も幸せとは限らない。
- いろんな過去を持ってみんな生きている。
- 自分の殻に閉じこもっているうちは何も解決しない。
- 無償の愛は永遠に続く。
レッドタートル ある島の物語【マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット】
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「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」
嵐の中、荒れ狂う海に放りだされた男が、九死に一生を得て、ある無人島にたどり着いた。
必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島へ引き戻される。
絶望的な状況に置かれた男の前に、ある日、一人の女が現れた・・・。
続きは、本編で。
<この作品のメッセージ性>
- 人間の本質がわかる。
- 自分だったらどうなるのだろうと考えてしまう。
- 幸せは0から作り上げるもの。
- 何もなくなってしまったとき、人はお金も名誉も意味のないものになる。
- 今当たり前のように暮らしていることが実は危ない。
- ここまで人間の生々しさを見にすることはない。
- 言葉がなくても人は支え合える。人間が生まれる前の時代からそうだったはず。
本作品には、セリフがないため常に自分の想像力が掻き立てられながら物語が進んでいきます。
81分間にわたって観る人の心にひたすら訴えかけてくる本作品は、特に事前知識がない人でも楽しめます。
アニメーションをそこまで観ない人でも、大きなインパクトを受けるかもしれません。
不思議な作品ですが、いろんな意味で自身の価値観が変わる素敵な作品です。その魅力を共感してみてください。
まとめ:ジブリ作品は世代によって感じ方が違う
ジブリ作品は、子供から大人まで老若男女が楽しめます。というのも、世代ごとに感じ方が違うからです。
ぜひ、家族の間でも感想を話し合ってみてください。価値観や感じ方が違うので面白い発見があるはず。
というわけで、
今回は「ジブリ作品のメッセージ性を全て紹介します【子供から大人まで感じ方が違う!】」をまとめてみました。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。
<追記>
ジブリ作品は、目と耳で楽しんでみてください。
ジブリ映画と言えば本編中に流れるサウンドもとても最高に良いです。映像と音楽の組み合わせはもう芸術。
何度も見ることで理解や感じ方が変化していくのも面白みの1つです。
何度も見たくなる!これがジブリ作品の良いところですね。