ブログの引用の書き方について解説【画像や文章には著作権がある】

こんな悩みを解決するために、ブログの引用の書き方について解説します。

 本記事の内容

ブログを書いていると「記事に引用したい！」と思うような画像や文章が思い浮かびます。

引用することで記事が強化され、専門性も増すので読者の満足度をさらに高めることができますが、正しく引用しないと著作権法違反などで訴えられる可能性があるため「引用」については必ず学んでおかなければなりません。

それでは、さっそく見ていきましょう。

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ブログの引用とは

ブログの引用とは、他人の画像や文章などを自分のブログに補完するというものです。

著作権法において引用とみなされるのは、以下の条件に基づいています。

（注5）引用における注意事項
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合，すなわち引用を行う場合，一般的には，以下の事項に注意しなければなりません。

（1）他人の著作物を引用する必然性があること。
（2）かぎ括弧をつけるなど，自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
（3）自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること（自分の著作物が主体）。
（4）出所の明示がなされていること。（第48条）
（参照：最判昭和55年3月28日 ｢パロディー事件｣）

引用元：文化庁 | 著作物が自由に使える場合

ただし、著作権法に基づき一定要件を満たせば許可なく引用することも可能です。

著作権法では、一定の「例外的」な場合に著作権等を制限して、著作権者等に承諾を得ることなく利用できることを定めています（第30条〜第47条の8）。

引用元：文化庁 | 著作物が自由に使える場合

この辺りを念頭に置きつつ、読み進めていきましょう。

ブログで正しい引用の書き方

ブログで正しく引用するには、まずルールをおさえておく必要があります。

 ブログの引用の書き方

1つずつ、解説していきます。

①：必然性のある画像や文章を使う

引用する場合、記事の内容を説明するために不可欠な画像や文章であることが求められます。

例えば、先ほどの「（注5）引用における注意事項」が引用になります。ここでは、条件を説明するために根拠となる注意事項を引用しました。

②：引用部分を視覚的に区別する

引用部分とそれ以外の部分は、見た目から区別する必要があります。

前述の引用における注意事項では「かぎ括弧」と書かれていました。

ブログを書く際には、引用タグ<blockquote>を使って区別するのが一般的です。

引用タグを使うことによってGoogleにも「この箇所は引用しています」と伝えることができます。

逆にこのタグを使わないと他の記事からコピペした扱いを受けるのでSEO上あまり良くありません。

③：あくまでも補完的に使う

引用は、あくまでも一部内容を補完するために使います。

前述の引用における注意事項では、主従関係と表現されていた部分になります。

つまり、記事のほとんどが引用文で構成されている場合は、引用ではなくパクリになるということです。

条件に基づいて引用するには、自分のオリジナルコンテンツが大半を占めている必要があります。

④：引用元を明示する

正しく引用するには、引用元を明示する必要があります。

記載方法に決まりはありませんが、文章の引用であれば、以下の項目を載せるのが一般的です。

例）「引用元：◯◯◯◯」などの書き方で、引用元へリンクを貼るのが一般的となっています。

⑤：フリー素材かオリジナル素材を使う

ブログで画像を引用するときは、フリー素材かオリジナル素材を使うのが無難です。

自分で用意した画像であれば、著作権侵害になる心配もありません。

また、有料のフリー素材サイトなら安心してダウンロードできます。

各サイトごとで利用規約が異なるので、使用する場合は以下の点に気をつけましょう。

 フリー素材のチェックポイント

アフィリエイト報酬が発生するブログでの使用は商用利用に含まれます。必ず規約をチェックしておきましょう。

※ クレジット表記とは、画像製作者名やサイト名を明示すること。

ブログに使えるフリー素材・画像については、下記の記事にて詳しくまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

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⑥：他人の画像を使う場合は許可を取る

どうしても他サイトの画像を使いたい場合は、許可をとるのがおすすめです。

本来なら引用に「その画像を使う必然性」がいるのですが、画像引用の必然性を証明するのは難しく無断転載だと訴えられてしまえばそれまで。トラブルを避けるためにも他サイトの画像を使う際には事前に許可をもらいましょう。

ブログの引用で考えられるリスク

ここからは、ブログの引用で考えられるリスクについて解説します。

 考えられるリスク

1つずつ、解説していきます。

①：刑事罰を科せられる

正しく引用せずに著作権法違反になると、刑事罰を科せられるおそれがあります。

上記のとおり、懲役と罰金のいずれかまたは両方が科せられます。

それぞれ、著作権法には以下のように記載されています。

著作権法

第百十九条　著作権、出版権又は著作隣接権を侵害した者（中略）は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。

第百二十四条　法人の代表者（中略）、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、次の各号に掲げる規定の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人に対して当該各号に定める罰金刑を、その人に対して各本条の罰金刑を科する。
一　第百十九条第一項（中略）　三億円以下の罰金刑

引用元：平成30年法律第72号　著作権法

②：損害賠償を請求される

正しく引用しないと、著作権を持っている相手から損害賠償を請求されることもあります。

間違った引用における請求内容は、主にコンテンツ(文章や画像)のライセンス料です。

自分のブログに他者のコンテンツを使う場合は、正しく引用するか、ライセンス料を支払って載せるかの2択なので無断転載した場合は、本来支払うべきだったライセンス料を請求されます。

さらにライセンス料は最低限の損害のため、賠償額をそれより減額することはできません。

（3）損害賠償額の算定規定その3（著作権法第114条第3項による救済）

著作権者等は、著作権侵害を行った者に対し、ライセンス料相当額を損害額として請求することができます。この規定は、損害額の最低限を法定した規定と考えられており、侵害者が実際の損害額がこれより小額であることを主張して損害賠償を減額させることはできません。（以下略）

引用元：経済産業省｜著作権侵害への救済手続

③：公開停止や削除される

正しく引用しないと、ブログの公開停止や削除を求められることがあります。

なぜなら、著作権を侵害された相手が公開停止や削除を求めることがあるためです。

無断転載をするとブログのサーバーに対してコンテンツの削除申請が届くことがあります。これはプロバイダ責任制限法といってサーバー側の責任に関するものです。

プロバイダは著作権侵害を放置すると損害賠償を負うため、削除申請があった場合はデータを削除する可能性があります。

上記のとおり、著作権侵害をするとブログが消されるかもしれません。

画像や文章の引用で注意すること

ブログで画像や文章を引用するときの注意点は以下のとおりです。

1つずつ、解説していきます。

①：ネットで拾ったものを使わない

ブログにはネットで拾った画像や文章を使わないようにしましょう。

例えば、Googleの画像検索にキーワードを入れると関連する写真がたくさん出てきますが、それらを勝手に使うと著作権侵害で損害賠償請求やブログ削除を請求される可能性があるので危険です。

ネット上の画像には、ほぼすべてに著作権があります。中には高額な有料素材もあるので、安易に転載するのはやめましょう。

②：引用する文章に修正を加えない

引用する際に文章の一部を変更・削除してはいけません。

引用文の要約はもちろん句読点の変更や削除も厳禁ですので、原文そのままを掲載しましょう。

引用した文章を改変して、ブログ等に乗せてしまった場合、同一性保持権を侵害する場合があります。

（同一性保持権）

第二十条　著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。

引用元：「著作権法」公益社団法人著作権情報センター

③：直リンクで画像を引用しない

他サイトから許可を得て画像を使う場合、直リンクではなく必ず自分のサーバーにアップロードしましょう。

※ 直リンクとは、他サーバーから画像データを呼び出して自分のブログに表示させること。

理由は以下の2つです。

画面を表示させるたびにデータを呼び出しているので相手側のサーバーに負荷がかかります。トラブルの元となるので、きちんと自分のサーバーを使いましょう。

また、他人のサーバーにある画像は自分で管理できません。もしも別のデータに置きかえられたら、こちらのブログに表示される写真も変わってしまいます。

まとめ：ブログの引用は著作権を侵害しないように気をつけよう！

今回は、ブログの引用の書き方について解説してきました。

深く考えすぎても記事が書けなくなってしまうので、神経質になりすぎる必要はありません。

ルールをしっかり守った上で引用しましょう。

ブログは引用することで内容が深まったり、重要な役割を果たしてくれます。

また、読者にとっても有益な記事に仕上がるので、ためらわずマナーを守って活用しましょう。

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というわけで、

今回は「ブログの引用の書き方について解説【画像や文章には著作権がある】」をまとめてみました。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございます。